患者さまの権利を尊重し、心の通った医療を実践します

企業長挨拶

公立八女総合病院企業団 企業長 平城 守

 まずは、この度の平成28年度熊本地震により被害を受けられた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

 小野企業長の後任として、平成28年4月より、公立八女総合病院企業団の企業長に就任いたしました平城 守でございます。これまで以上に、地域の開業医の先生方や関係機関の皆様と積極的に連携を図ることで、地域医療連携を発展させたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 当企業団は、病院事業におきましては、急性期医療を提供する「公立八女総合病院」、緩和ケア医療を専門的に行う「みどりの杜病院」の2つの病院を運営しています。また、介護老人保健施設事業としまして、「回寿苑」の運営も行っており、この地域の医療と介護の中心的役割を担うよう努めております。
 最も母体の大きい公立八女総合病院は、昭和24年に八女民生病院として開院以来、地域の医療ニーズに応えるため、徐々に診療科や病床数を増やしていき、高度医療に対応するための医療機器を整備してまいりました。近年では、地域医療支援病院への承認や地域がん診療連携拠点病院に指定されたことで、地域の中核的病院のひとつへと成長を遂げています。
 みどりの杜病院は、平成23年に開院し、全国でも数少ない完全独立型の緩和ケア専門病院です。福岡県南部の医療圏においては、まだまだ緩和ケア病床は少ないことから、恵まれた療養環境である特徴を活かし、緩和医療の更なる発展に貢献してまいります。
 回寿苑は、平成11年に開設し、入所者に対して約3カ月での在宅復帰を目標に、日々密度の濃い介護やリハビリテーションを提供しています。今後も、関係機関と連携しながら、介護業務の拡充と質的向上に努めてまいります。

 さて、医療や介護を取り巻く環境は依然厳しさを増しております。団塊の世代が75歳以上となる平成37年以降は、医療・介護の需要がさらに増加することが見込まれています。人口構造も大きく変化し、八女筑後医療圏では今後10年間で、生産年齢人口が約12%減少するのに対し、65歳以上の人口は約6%増加することが予測されています。また、高齢化率も全国平均を上回る34.3%に達すると予測されています。人口は減少しますが、循環器系疾患や呼吸器系疾患、がんといった疾病は増加することが見込まれています。企業団としましては、このような変化に対して急性期の医療と地域の医療に対応できるよう、体制整備を進めたいと考えております。

 平成25年8月の社会保障制度改革国民会議の報告を受けて、国の方針が、「病院完結型医療」から地域全体で治し、支える「地域完結型医療」に方向転換しています。その結果、地域の各医療機能の将来の必要量を踏まえながら、医療機能のさらなる分化・連携を推進することを目的とした「地域医療構想」が進められています。当医療圏におきましては、病床機能報告制度に基づいた医療機能別病床数と、必要と推計される病床数に乖離があります。特に、高度急性期を担う病床がないことと、回復期の病床が不足していることです。地域医療構想調整会議での検討の結果、福岡県の医療計画の中で病床機能の転換が迫られる可能性もありますが、今まで培ってきた急性期医療提供の基盤を活かしながら、本年度も急性期医療体制をさらに充実させていきたいと考えております。

 本年度は、常勤医師不在により入院受入れの制限を行ない、ご迷惑をおかけしておりました呼吸器内科が、4月より常勤医師4名にて再開することとなりました。また、非常勤体制ではありますが、新たに膠原病内科の外来診療を開始することにいたしました。

 新体制に移行しましたが、これまで同様、職員一人ひとりが公的病院に求められる責任と使命を再確認し、日々の業務においてその職責を果たしてまいります。そして八女筑後地域の中核病院として、患者さま中心の医療、そして安心と安全な医療を提供していくことで、地域の皆様方から信頼される病院となるよう、精一杯努力してまいります。何卒、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。




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