患者さまの権利を尊重し、心の通った医療を実践します

臨床検査科

病理診断科

病理診断科では患者さんから採取された組織(内視鏡生検や皮膚生検、手術で取られた胃や腸など)や細胞(子宮がん検診での細胞採取や喀痰、尿、腹水、胸水など)で標本作製し、顕微鏡で見て良性・悪性の最終診断を行っています。悪性である場合は悪性度や組織型を判定し、それによって治療法が決定されます。
検査および診断は病理専門医(兼任の細胞診専門医)と細胞検査士(国際細胞検査士の資格も有)、臨床検査技師で行っています。

病理診断科の検査内容
  1. 病理組織検査(術中迅速病理診断を含む)
  2. 細胞検査(術中迅速細胞診断を含む)
  3. 骨髄検査
  4. 病理解剖

病理組織検査(術中迅速病理診断を含む)について


組織を機械にかけてパラフィンを浸透させます。

2011年導入したOne day pathology を行う装置です。

この装置でブロックを作ります。

組織をブロック状にして3マイクロの厚さに薄切し、
スライド硝子に貼り付けます。

術中迅速組織診断・組織をマイナス15〜20度位の機械内
で3マイクロに薄切します。

染色装置でヘマトキシリン・エオジン染色を行います。


免疫組織化学染色を行います。

病理専門医が顕微鏡を見て診断を行います。

内視鏡検査での胃や大腸の生検、気管支鏡下での気管支や肺生検、皮膚生検、エコー下肝生検、マンモグラフィー下乳腺生検、経直腸的前立腺生検および手術で採取された肺、胃、大腸、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱、前立腺、乳腺、子宮、卵巣などの臓器やそれら臓器の所属リンパ節はどのような状態で良性か悪性か、悪性ならば組織型は何か、標本を作製して診断します。必要に応じて特殊染色や免疫組織化学染色などの追加標本も作製して診断の参考にしています。手術摘出臓器の写真や標本作製時の写真(顕微鏡下での写真)も見ることが可能です。

また、手術中(術中迅速診断)に、お腹や胸の中、頭の中、手足など全身にある結節は良性なのか悪性なのか、切除しようとしている臓器はどこまで癌がありどこまで切除する必要があるのか、手術前には良性・悪性の判定困難であったがどちらの可能性が高いかなど、可能な範囲で診断し報告をしています。術中迅速診断は検体提出後、遅くとも30分以内に報告できるよう努力しています。

One day pathologyを2011年に導入

従来、病理組織診断は一週間後の報告が当たり前のように言われてきました。しかし、当院では全国的にも実績の少ない※One day pathologyを導入し、内視鏡生検などの2o程度の組織は採取されたその日のうちに診断し報告を行っています。それにより、その後の治療方針が立てやすく、結果を待つ患者さんの精神的負担も早く解消されることが望めます。
※One day pathologyとは?:その日に取られた組織をその日のうちに標本作製し、診断報告まで完了する病理診断のことです。

細胞検査(術中迅速細胞診断を含む)について

子宮がん検診での細胞採取や喀痰、尿、腹水、胸水などが主な検体で、細胞採取が比較的容易です。患者さんにとって痛みを伴わないで採取できるものから、直接針を刺して採取するリンパ節穿刺吸引や甲状腺穿刺吸引、乳腺穿刺吸引も細胞診断の一つです。CTガイド下で行うものやエコー下に行うものまで様々です。個々の細胞を集めて標本作製し、それら細胞が良性か悪性か細胞検査士が判定します。最終診断は細胞診専門医が行いその後の方針が決定します。


細胞検査士が良性か悪性の判定を行います。

検体採取から診断報告までに要する時間は組織診断ほどかかりませんので、簡便な検査であり検査当日の報告が可能です。

組織診断同様、手術中(術中迅速診断)にお腹の水が溜まっていて、その中に癌細胞はいるのか?また、お腹の結節や腫瘤が良性か悪性か?などもスライドグラスに細胞を捺印して判定します。術中迅速細胞診断報告も検体処理後30〜40分での報告に勤めています。



骨髄検査について


骨髄穿刺の標本を作製します。

血液(赤血球、白血球、血小板など)の多くは骨髄で造られており、高度の貧血や血液中形態や細胞の分布に何らかの異常所見がある場合に、骨髄を針で刺し検査を行います。血液細胞はきちんと作られているのか、異常な細胞はないか、標本作製し細胞分類します。骨髄の状態と臨床情報をもとに治療方針が決まります。


病理解剖について

当院で亡くなられた患者さんや、救急搬送中もしくは搬送直後に亡くなられた方の死因(亡くなった原因)を調べるために病理解剖を行います。全身の病変の広がりや病態を学ぶ大切な診断です。毎月、臨床科と病理診断科の討論会:clinico pathological conference(CPC)を開催し、今後の治療や未来への診療へつなげていく大切な検査です。




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